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学問紹介

このゼミでは芸術の人類学的研究を行います。音楽、ダンス、演劇などの上演芸術をはじめ、アート作品、映画、文学作品、コミック、工芸品などさまざまな文化表現の形式を対象としています。伝統的とされる文化表現にとどまらず、現代アートやポピュラーカルチャーも考察の対象とします。作品の特徴や表象の方法などについて考察するとともに、アーティストはなぜ芸術活動を行うのか、それを社会の人々はどのように共有していくのか、また現代社会の諸課題に対して芸術活動が持ち得る意味は何なのか、ということの解明を目指します。フィールドワークと文献研究を2つの柱として人類学的な芸術の考察を行います。また、東南アジア芸術についての考察に基づき、芸術を通して東南アジアという地域の特徴を考えることも目指しています。

学問分野イメージ

学問分野としては、
-民族音楽学ethnomusicology,
-文化人類学 cultural anthropology,
-地域研究(東南アジア) area studies (Southeast Asia),
-カルチュラル・スタディーズ cultural studies
などの分野が融合しているゼミとなります。

ゼミでの研究テーマ

文化人類学の調査では、伝統的には「異文化」に焦点が当てられてきましたが、人類学を特徴づけているのは「異文化」を研究するかどうかではなく、研究の方法や考え方になります。
フィールドワークを通して対象を経験的に知ること、また比較の視点を持つこと、多様なコンテクストをホーリスティックに捉えること、個別の事例と理論を往還すること、などの考え方を重視しています。ゼミでは文献研究を行い、こうした考え方について学ぶとともに、各自の調査成果に基づいて論文執筆を行うための方法論も学びます。実際に発表と討論を重ねていくことで実践的に論文執筆の方法論を身につけていきます。

学生の研究テーマも多岐にわたります。海外の事例に関する調査とともに、国内での調査も多く、また文献をはじめとする多様な資料の詳細な分析やオンライン上のコミュニティへの参与の実践も行われています。研究対象は、上演芸術、ビジュアルアート、工芸品、映画やテレビなどのメディア、楽器などのモノ、など多様なものが含まれます。

ゼミ生たちのこれまでの研究テーマ

卒業論文では、都市の音風景(サウンドスケープ)、日本の鍵盤楽器、フォークダンス愛好会、観光におけるノスタルジアの概念、などに焦点を当てた研究もあります。またオンライン上でのライブについての調査や、映画に関する研究も行われてきました。芸術研究において注目されている概念についての文献調査も見られます。

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    都市の音風景(サウンドスケープ)

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    フォークダンス愛好会

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    観光におけるノスタルジアの概念

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    オンラインライブについての調査

修士論文では、芸の歴史と伝承、伝統に見出される価値や「真正性」、観光におけるアートの商品化、参加と習得の意義、などに焦点を当てた研究が見られます。オンライン・コミュニティに参入したオートエスノグラフィの成果も見られます。

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    芸の歴史と伝承

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    伝統に見出される価値や「真正性」

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    観光におけるアートの商品化

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    参加と習得の意義