このゼミでは芸術の人類学的研究を行います、音楽、ダンス、演劇などの上演芸術をはじめ、アート作品、映画、文学作品、コミック、工芸品などさまざまな文化表現の形式を対象としています。伝統的とされる文化表現にとどまらず、現代アートやポピュラーカルチャーも考察の対象とします。
担当授業では、民族音楽学・文化人類学の基本的な考え方を学ぶための文献講読、講義、演習などを行っています。またポピュラーカルチャー研究をはじめとして現代社会における芸術研究の課題について、芸術を通した東南アジア地域の概観についての授業も担当しています。
修士(音楽) 東京藝術大学大学院音楽研究科 1992年
博士(文学) 総合研究大学院大学文化科学研究科 1998年
民族音楽学、文化人類学、地域研究(東南アジア研究)
インドネシアのダンス、演劇を中心に東南アジア芸能の研究に従事。ジャワ島の仮面舞踊の研究を通して、芸の伝承、仮面の表現と舞踊との関連、演劇と物語世界などに関心を抱く。
その後、ジャワ島の女形ダンサーの活動を調査し、芸術におけるジェンダー表現や身体表象などに関心を拡げる。近年はコンテンポラリーダンス、現代演劇などの調査も行う。
香港、台湾、東南アジア各地からのアーティストが集まって制作と上演を行いました。中国の物語『牡丹亭』を題材に、舞台をヴェルサイユに移したという設定で行われた現代演劇です。バリ島をはじめ多くの地域から観客が集まり盛況の上演と
なりました。
会場はバリ島デンパサールの芸術大学のホールです。芸術大学の建物は美しく、敷地内にはヒンドゥーのシヴァ神や芸術を司る弁財天サラスヴァティーの彫像などをはじめ、バリ風の意匠をこらした多くの装飾品も見られます。舞踊専攻科で創作ダンスを作ってみるワークショップにも参加しました。
現代演劇の一場面
芸術大学でのワークショップ